2024.12.31

年末のご挨拶と一倉定氏の本の紹介

ビジネス

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こんにちは!システムサーバー社長の鈴木生雄です。月並みなはじまりで恐縮ですが、一年が経つのは本当に早いですね。今年は大晦日に一人になる時間をとれたので、ゆっくりと一年を振り返りながら、お客様や協力会社、社員や家族などお世話になった人のことを考えているところです。

今年は私にとって社長になって初めての1年間だったわけですが、売上高・営業利益ともに過去最高の業績を上げることができました。これもひとえに先に挙げたみなさまのおかげです。今年一年、本当にありがとうございました。

ところで、今年はリアルな人との出会いもたくさんあった一年でしたが、その他に社長としての考え方に大きな影響を与える本との出会いもありました。その本は「新装版 一倉定の社長学シリーズ全10巻」です。経営コンサルタントである著者の一倉定氏は1999年にお亡くなりになられていますが、残された本の内容は現在でも十二分に役に立つと確信するものでした。

全巻を読み終えた感想を一言でいうと薫陶よろしきを得たりとなるのですが、特に印象に残っているのは、

社長とは事業を経営する人である。そして事業の経営は「市場活動」によって生み出される経済的価値、すなわち収益によってはじめて存続が可能である。この経済的価値は同時に社会に対する貢献となる。そのために社会に存在することが認められ、法律による規制が行われるのだ。

という文章です。事業の本質と社長の役割を定義したこの一連の文章は、私にとっての行動指針となりました。なぜなら、事業の本質が市場活動である以上、一番に目を向けるべきはお客様の要望であって、それに応えるために我が社をどう変えていくかを戦略的に考え実行することが私の使命なのだとはっきりしたからです。人事や教育、能率向上等の内部管理をないがしろにしてよいというふうには思いませんが、それらを行う際にはお客様の要望にお応えすることに繋がっているかを自問する必要があると思います。例えば、仕事の能率を向上させた結果、お客様が不便になるようなことはやってはいけないということです。

そして、事業経営の三種の神器として、顧客訪問、経営計画、環境整備を挙げ、それらに関する実践的な教えが多数ありました。主題が明快かつ情熱的な語り口調で書かれていたため、まるで一倉氏と対話しているような錯覚を起こす程に引き込まれ、教えを吸収することができました。とても奇妙な読書体験だと思ったのと同時に、故人となってなお、他者にこれだけの影響を与えている筆者に畏敬の念を抱きました。

最後にもう一つ、一倉氏の言葉を紹介して本エントリーを終わりたいと思います。

前向きに物を考え、前向きに手を打つ、これが社長の仕事である。社長とは、企業の将来に関することをやる人である。

当社の将来を描き、そのための手を今打つ。来年以降もこれを着実に行っていく所存です。重ねてになりますが、みなさまには今年も本当にお世話になりました。来年も、お客様ひいては世の中にさらに貢献できるように事業拡大をおこなっていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。